とちく検査
 石川県と石川県獣医師会は、傷ついたり衰弱している野生動物(鳥・哺乳類・爬虫類)の手当をして、元気になれば野生に戻す事業を行っています。
 ケガ等をしている動物を見つけたら、お近くの傷病鳥獣救護獣医師か、いしかわ動物園へ持ち込んで下さい。皆様のやさしい心遣いで多くの野生動物が元の生活に戻っています。
 しかし、お願いもあります。動かない動物や鳥を見つけたらすぐ拾わずに、まず、下記の番号に電話してください。なぜなら、親切心が動物たちの親から子を誘拐することになるかも知れないからです。
石川県自然保護課 076-225-1477
いしかわ動物園 0761-51-8500
石川県獣医師会 076-257-1400
※ 野生動物を保護する場合は、以下のことに充分注意してください。
 □ 小鳥を見つけたらすぐ拾わないで!!
 一般に、鳥の繁殖、巣立ちは4月〜8月頃で、鳥と言えども巣立ち後すぐに飛ぶことが出来ません。何度も飛び立ちに失敗して、上手に飛ぶことをマスターしていきます。ヒナが地面に落ちたとき、人がヒナに近づくと、親鳥は警戒してヒナのそばから離れてしまいます。また、カモの親子がエサ場へ移動している時、1羽2羽のヒナが、親たちから遅れることがあります。このように、ヒナたちだけでいる時は、車やネコ等(時には人)の外敵から守るため、草むら等に移動してあげてください。人がいなくなれば親たちが迎えに来て、安全な場所にヒナを連れて行きます。

関連リンク:「ヒナをひろわないで!キャンペーン【日本鳥類保護連盟】>> 

 □ ニホンカモシカの赤ちゃんを連れ去らないで
 山菜採りのシーズンになると、人々は山の幸を求めて車で山道に乗り付けます。カモシカの繁殖も5〜6月です。そして、山道の脇にうずくまっているカモシカの幼子を見つけ、「迷子」と思い込み街中へ連れてきてしまいます。
 これが、カモシカ誘拐のパターンです。カモシカは好奇心は旺盛でも臆病な動物です。人が近づくと親は子から離れて身を隠します。一人残された子は、じっと動かず敵(人)をやり過ごすはずでしたのに、見つかってしまうわけです。
 人に育てられたカモシカは、野生では生きていけません。人はカモシカに危険から身を守ることや、季節毎のエサ場を教えることができないからです。
 □ ご注意を!!猛禽類を保護する時には、爪やクチバシに気を付けて
 フクロウ、タカ、ワシ類の傷ついた個体を保護しようと手を出した途端に、鋭い爪が手に食い込みます。保護する時は、大きめの布などを頭から被せて、そのまま箱に入れて下さい。
ハチクマ
● ハチクマ
トビの爪
● トビの爪
ハチクマやトビ等の猛禽類は衰弱や負傷をしていても、クチバシと爪が非常に鋭いので捕獲する際には特に注意が必要。
 □ ご注意を!!サギ類を保護する時には、クチバシに気を付けて
 魚をエサとしているサギ類は、鋭い嘴(クチバシ)を持っています。たとえ羽や脚を骨折していても、彼らは保護(サギにとっては捕獲)しようとする人の目をめがけて鋭い嘴を武器に攻撃してきます。
 保護する際は、細心の注意を払って箱に入れ、獣医師に届けて下さい。
ゴイサギ
● ゴイサギ
アオサギ
● アオサギ
アオサギやゴイサギのようなサギの仲間は、一度引っ込めた首を一気に伸ばしてクチバシでヒトの顔面を狙う習性があるので、まず頭部をタオル等で覆い隠してから捕獲するとよい。
 □ 魚釣りをされる方々にお願いがあります。
 釣り針や釣り糸などの不要品は、必ず持ち帰って下さい。
 放置針に付いたエサを食べて、口や食道に針を引っ掛けたり、釣り糸に脚や翼が絡まって歩けなくなり、重症の場合は脚や翼を切断しなければならないカモメやサギたちが年に何件も持ち込まれています。手当てが遅れて死亡する鳥も多くいます。
 人間のレジャーの不始末で野生動物が犠牲にならないように、少しばかりの気配りを心からお願いします。
釣り針被害を受けたウミネコのレントゲン写真
● 釣り針被害を受けたウミネコのレントゲン写真
釣り針が翼と消化管に確認できる。原因は心無い釣り人の不始末である。

いしかわ動物園